今回はグリーフケアのその先へ~癒しきれぬ悲しみとともに~という演題で関西学院大学 坂口幸弘教授のお話を伺いました。
興味深かったのは「日にち薬」と言われ、経年でだんだん薄らいでいくと思われていた悲しみがどうやらそうでもないということをお話しされていたこと。なーんとなく自分自身で感覚的に感じていたことで、やっぱり。。っていう感じでした。
とりわけ、日本には四季があるため、同じような季節がくるとどうにもこうにも心が揺さぶられる(記念日反応というそうです)、といったことがあるようです。
阪神淡路大震災20年目の年にとったアンケート集計によると(今は個人情報の問題でとても難しいそうですが)亡き家族が恋しくいとおしいと「いつもあるいはしばしば」思う方がアンケート回答いただいた方の30%いらっしゃったそうで、「時々(週一回位)」も含めると半数にのぼったそうです。 多分に「立ち直る」ってことは難しいから、だーだら血を流してる傷口に絆創膏貼って傷ついたままだけど傷口ふさいで何とかしぶとくこの状況に適応してくとこがグリーフケア目標なんじゃないかな(めっちゃ意訳)と今回の講演を受け止めてみました。 古語で「愛しみ」と書いて「かなしみ」とよんだそうですが、原義は「感情が痛切に迫って心が強く打たれる様」だそうで、大好きな人が目の前にいてあうあうして言葉が出ない状況らしいです。つまり「悲しみ」は愛おしいと思う気持ちと根っこは同じなのだそう。
『「悲しみ」は亡き人との深いつながりが確かに存在したことの証。』これだけで充分ですね。 今回の坂口教授のゼミで作成した映像作品「はっぱの物語 関学」で検索すると観れるのでよろしければ♪ ラブ、ピース&ハーモニー♪
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